【デモ体験レポート③】DX推進企業での活用実例 〜高度なAI知識を持つ企業でのBuddieS導入検討〜

こんにちは!サンロフトDX事業部の中村です。今回は製造業でDX推進に積極的に取り組み、TECH BEAT Shizuoka AWARD 2025 特別賞も受賞されているサイダ・UMS様へのデモンストレーションをレポートします。
普段のデモと大きく異なるのは、サイダ様はすでにAI活用に精通されている点。社長自らがChatGPTを使いこなし、専門的なAIキャンプにも参加されています。「AIの使い方を教える」という通常のデモではなく、「より効率的な活用方法を提案する」という新たな挑戦となりました。
高度なAI知識を持つ企業に対して、BuddieS(バディーズ)はどのような価値を提供できるのか?その答えを一緒に見ていきましょう!
AIリテラシーの高い企業でのデモの特徴
生産計画DXで特別賞を受賞したサイダ・UMS様
サイダ・UMS様は、「生産スケジューラを活用した生産計画DXの実現」というプロジェクトでTECH BEAT Shizuoka AWARD 2025 特別賞を受賞されています。この取り組みでは、管理者の暗黙知を言語化・共有することで、従来10時間以上かかっていた生産計画の作成を効率化し、若手社員でも対応できるシステムを構築されました。
AI初心者向けデモとの違い
通常、企業向けAIデモでは「ChatGPTとは何か」「AIの基本的な使い方」などの初歩的な説明から始めることが多いのですが、サイダ様では状況が大きく異なりました。斎田社長と一部の従業員の方々は、すでに日常的にChatGPTを活用し、AIキャンプにも参加されています。そのため、今回のデモでは次のような点に重点を置きました。
- 基礎説明よりも具体的な業務適用例を重視
「AIとは何か」ではなく「この機能を使うと、あなたの会社のこの業務がこう変わる」という具体例を中心に説明しました。例えば、斎田社長がすでに実践されている「ChatGPTで返信メールの下書きを作成する」方法を踏まえて、より効率的なワークフローを提案しました。 - 技術的な詳細も共有
一般的なデモでは技術的な背景は省略しますが、今回は特別に「このシステムはDifyをベースに構築しています」と技術的背景も共有と技術的背景も共有。すると「今すごくわかりやすく頭の中でイメージできた」と理解が深まりました。 - 全社展開の現実的な課題に焦点
一般的なデモが「こんなことができます」という機能紹介に終始するのに対し、今回は「社内の知識格差をどう埋めるか」「現場とデスクワーク社員の利用シーンの違い」など、実際の組織への導入課題に踏み込んだ議論ができました。 - 既存ツールとの具体的な比較
斎田社長が現在使用している録音デバイス(「端末が2万7000円くらいで、年間使用料が1万6000円」)と比較しながら、BuddieS導入のメリットを具体的に検討できました。
このように、AI初心者向けデモでは「AIの可能性を知ってもらう」ことが目的となりますが、サイダ様のようなAIリテラシーの高い企業では「既存のAI活用をさらに効率化する方法」「全社展開の障壁を下げる仕組み」といった、より高度で実践的な価値提案が重要となります。
サイダ・UMS様のAI活用現状
現状のAI活用状況
斎田社長と従業員の方々から、現在のAI活用状況について詳しくお聞きしました。
- ChatGPT法人アカウントを導入済み(斎田社長と一部スタッフのみ使用)
- AIキャンプに参加し、高度なAI活用技術を習得
- 議事録作成には録音デバイスを個人的に活用中
課題と今後の展望
全社的なAI活用の広がりには課題も。斎田社長は率直に「知識の差がかなり激しいので、こういう風にできるよと言ったところで噛み合わない」と課題を語られました。
このような状況で、BuddieS(バディーズ)がどのような価値を提供できるか、デモを通じて探っていきました。
BuddieS主要機能のデモンストレーション
サービス概要説明
まず、BuddieS(バディーズ)の基本的なコンセプトを説明しました。

「我々のミッションとしては『日常に余白を、余白から価値を。』ということで、議事録を取るにも音声録音して聞いて書いて本当に無駄なので、それを全部AIに任せて、人間の作業は本当に価値あるものに使っていこうというコンセプト」
斎田社長と一部の従業員の方は、AIキャンプに参加されていたためDifyを使ったアプリ制作も経験されていました。
そのため、「BuddieS(バディーズ)は、ぶっちゃけDifyをベースにしてで動いている」と率直に説明したところ、「今すごくわかりやすく頭の中でイメージできた。こういう風に動いて、非常に理解しやすい」と共感いただけました。
返信メール作成機能
メール返信機能のデモでは、斎田社長から「最近、私もこのような使い方をしています。ChatGPTにコピペして返信考えさせて、それを参考にしながら返信メール作っている」という声をいただきました。
特に「新入社員がどうやって文章を打てばいいかわからない」という問題に対応する機能として、受信内容と伝えたいことを入力するだけで適切な文章が生成される様子をデモしました。
文書構成・改善機能
「文書構成」機能では、元の文章を読みやすく改善し、何をどう直したかも説明する機能の動画を見ていただきました。
「部下からもらった提案資料などを構成する時に一旦流すと良い」
という活用例を紹介したところ、斎田社長も具体的な業務への適用をイメージされていました。
ホワイトペーパー作成機能
「ホワイトペーパー作成」機能では、ブログ記事を入力すると自動でホワイトペーパーの骨子を作成する機能をデモしました。
「ブログ記事を全部コピーして入れると、どんなホワイトペーパーの案にするか提案してくれて、骨子も作ってくれる」
斎田社長は「確かにこういうの作れるよな」と納得された様子でした。マーケティング領域での活用可能性が見えた瞬間でした。
コラム記事作成機能
SEO対策用のコンテンツ作成機能では、「メインのキーワードを決めると、ターゲットを出して記事の骨子を出してくれて、最終的に本文を執筆してくれる」機能をデモしました。
BuddieS(バディーズ)のAI活用ブログのアクセス状況
私からは「11月くらいから始めたAIで書いた記事でも3000PV程度は集められている」という実績も紹介し、コンテンツマーケティングの効率化事例をお伝えしました。

斎田社長からは「実際我々もやっぱり生成AI活用して文章構成作ったりはしてるんですよ」と、すでに実践されている様子が伺えました。サイダ・UMS様でAI活用をされている具体的な部分は、「顧客インタビューの記事を編集する」工程にあります。実際に書かれている「顧客インタビューの記事」はこちらです。今後は、ブログでもより活用し認知・集客活動に役立てていくようで、今後の展開がとても楽しみです。
契約書リスク分析機能
「契約書分析」機能では「わからない契約書を締結する際に、リスクを一旦出してもらい、その文章をどう直した方がいいかアイデアを出してくれる」機能を紹介しました。

「一応顧問弁護士はいるんですけれども、一旦自分で噛み砕いて、直したものを確認してもらう」
という実用的な使い方を提案し、法務担当者の負担軽減につながる可能性をお伝えしました。
議事録機能のデモ
音声からの議事録作成プロセス
デモの後半では、特に注目していただきたかった議事録機能を詳しくデモしました。この機能は、H社様にも高評価をいただいた機能です。
まず会議の録音データをアップロードする過程を示し、「AIノートで録音して文字起こししたものをこちらに入れる」と説明しました。アップロード後、「チャットを開始する」ボタンを押すと、AIが議事録を自動生成します。
LINE WORKS AiNoteを活用した議事録作成方法は、以下の記事に詳しくまとめています。

要約版と会話ベース詳細版の2軸構造
生成された議事録は「要約版」と「会話ベース詳細版」の2つの形式で表示されることを説明しました。

「要約版は端的に両方知りたい時に使う。会話ベースは『なぜこういう話があったの?』という詳細を知りたい時に使う。AIが重要なところを取捨選択して出してくれるので、会議に参加していない人でもその内容がわかりやすい」
実際にデモで作成した議事録を見ていただいたところ、斎田社長から「これだけでも世界が変わりますよ」という評価をいただきました。
精度向上のコツとリアルな活用シーン
議事録の精度向上のために、「録音している時にメモを打つことができ、それも一緒に投げてあげると議事録の精度が良くなる」というテクニックも紹介しました。

「結局、質する情報・要件は何かというところをしっかり伝えてあげることが必要。精度が良くない時には、こちら側の与え方に問題がありそうだと思った方が良い」
斎田社長は具体的な活用シーンとして、「うちの会社だと、パソコンを使ってデスクに座ってやる人間は3分の1くらいで、あとは現場。これを活用できるというと、事務所にいるメンバーだということでは、ある意味特定のメンバーにはなります」と、実際の導入イメージを語ってくださいました。
また、実際の活用事例として「この間私ちょっととある出張に行った時の録音データを片っ端から突っ込んで、出張報告書作ったっていうのをやったんですけど、確かにそういうのはすごく楽」と、すでに同様の活用を始めていることも教えてくださいました。
料金体系と導入オプション
コスト面と使用量の実態
料金体系については「初期費用は0円。月額が肝になってくる」と説明し、「サーバーを構えて、その中にDifyを入れる形でやっている。AIも私たちの方で契約したものを繋いでいく形にしている」と技術的な背景も共有しました。
実際のAI使用料が予想より少ないことも強調し、「1ヶ月で70回起動して3万円未満という例がある。契約している10社以上の合計でも3万円いかないくらい」という具体的な数字を示しました。
契約形態と導入オプション
契約形態については「申し込みフォームに入力して送信いただくと、IDの用意に2週間くらいかかるが、そこからはいつやめても構わない月の更新。今は縛りを設けていない」と柔軟な対応をお伝えしました。
また、基本プランの内容として「月1時間までの保守対応の中で、議事録のフォーマットを自分たちのこれに合わせたいとかという調整は対応させてもらう」と説明。より高度な要望については「業務にフィットさせたいという形になると、専用アプリとして作るか、ラボ契約(月額18万円)という形で一緒に営業活用を進めるという特別プラン」も用意していると紹介しました。
デモ後の展開と今後の可能性
トライアル提供と検討の方向性
デモの最後には、無料トライアルの提供についてご案内しました。
「社内的にね、全員ってわけにいかないから、何人ぐらい使えそうかなっていうところを見積もって、それで少なくともある程度人数見込めそうだねってなったら、じゃあみんなで触ってみようかっていう形で」
斎田社長からは前向きなコメントをいただき、特に「誰を対象に」という点を重視されていることがわかりました。
「触ったら便利に決まってるんですけどね。我々は知っているから使えるっていうところはある」
と、AIの有用性は認識されつつも、全社的な展開においては段階的なアプローチが必要と考えられていることが伝わってきました。
まとめ:DX先進企業との新たな関係構築
今回のデモは、AIをすでに使いこなしている企業に対して、どのような価値を提供できるかという新たな挑戦でした。
サイダ・UMS様のような先進的な企業では、「AIの使い方を教える」ではなく、「業務フローに自然に組み込める」「全社展開しやすい」「カスタマイズが可能」という点が重要視されることが明確になりました。
特に議事録機能については「これだけでも世界が変わる」という評価をいただき、高度なAI知識を持つ企業においても、すぐに実務で活用できる具体的なソリューションの価値が再確認できました。
AIの活用は、単なるツールの導入ではなく、それぞれの業務や組織文化に合わせた「最適化」がカギとなります。これからも様々な業種・企業規模の皆様と共に、AI活用の新たな地平を切り開いていきたいと思います。
デモ依頼はカンタンです!
BuddieS(バディーズ)のデモは、お客様のオフィスでも、オンラインでも実施可能です。
特別な準備は不要で、現在の課題や疑問をお持ちいただくだけでOK!
すでにAIを活用されている企業様も、これから始める企業様も、それぞれの状況に合わせたデモをご用意します。まずはお気軽にご相談ください。
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