【GA4実データ公開】AI検索からの流入が全体の4%に!2025年検索トレンドの変化

2025年2月頃、GA4を見ていると参照元の一覧に見慣れない名前を発見しました。
「chatgpt.com」「perplexity.ai」「gemini.google.com」…。
そう、AI検索サービスからの流入です。
いよいよ「AIからの流入が発生してきた!」と思い、現在は2025年の6月。詳しく調べてみると驚きの事実が判明。
なんと、私たちのサイト「BuddieS(バディーズ)」では、AI検索からの流入が全体の4%を占めていたのです。
Google一強時代の終焉を予感させるこの変化!?(流石に言い過ぎですね)
今回は、実際のGA4データを元に、2025年のリアルな検索トレンドをお見せします。
あなたのサイトにも、同じ変化が起きていますか?
衝撃の事実!AI検索からの流入が4%という現実
まずは、私たちのサイトの基本データをご紹介します。
2024年11月から記事更新をはじめました。実際、私たちのサイトでは「AIが書いた記事を人が直して執筆し集客」という方法をテスト的に採用していますが、その記事がAI検索経由で読まれているという面白い現象が起きています。
ちなみに、記事作成はBuddieS(バディーズ)というAIコンテンツ生成サービスのコラム作成アプリで執筆されています。

BuddieS サイト/基本データ(月別サマリー)

BuddieS サイト/参照元セッション(2025年3月13日〜6月10日)
さて、本題です。
2025年3月13日〜6月10日の参照元セッションを一部公開します。
ChatGPTやPerplexityの文字が見えているかと思います。
集計してみると、AI検索からの流入が全体の4%ありました。

- 総セッション数:2,864
- AI検索からの流入:114セッション
- AI流入の割合:4.0%
「たった4%?」と思われるかもしれませんが、この数字の重要性を理解するために、他の流入源と比較してみてください。
- Google有機検索:1,540セッション
- ダイレクト流入:689セッション
- AI流入:114セッション
まだまだ我々のサイトのアクセス母数は少ないのですが、立派なAI流入元になっています。
BuddieSのサイトは2024年11月から記事更新を開始し38件(2025年6月11日現在)の投稿のみでこの状態です。
しかも、多くの人がまだAI検索の存在すら知らない中でのこの数字。これは単なる一過性のトレンドではなく、検索行動の根本的な変化の始まりだと考えています。
AI検索サービス徹底解剖 – それぞれの特徴と流入パフォーマンス
さて、具体的にどのAI検索サービスから、どの程度の流入があったのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
Perplexity AI:最大の流入源だが課題あり
流入データ
- セッション数:49(1.7%)
- エンゲージメント率:24.5%
- 平均セッション時間:14.2秒
Perplexity AIは、AI検索流入の43%を占める最大の流入源でした。これは納得できる結果です。
なぜなら、Perplexity AIは「AI検索に特化」したサービスだからです。
ただし、気になるのはエンゲージメント率の低さ。24.5%という数字は、他のAI検索サービスと比べて明らかに低く、ユーザーがすぐに離脱してしまっていることを示しています。
ChatGPT:少数精鋭の優秀なトラフィック
流入データ
- セッション数:40(1.4%)
- エンゲージメント率:62.5%
- 平均セッション時間:59.4秒
この数字には驚きました!
ChatGPTからの流入は、セッション数こそPerplexity AIに劣るものの、質の面では圧倒的に優秀です。
エンゲージメント率62.5%は、私たちのサイト全体の平均を大きく上回っています。これは、ChatGPTユーザーが「本当に知りたい情報を求めて」サイトを訪れていることを意味します。
平均セッション時間59.4秒も素晴らしい数字。これは、ユーザーが記事をしっかりと読み込んでいることを示しています。ChatGPTは対話型のため、ユーザーが「もっと詳しく知りたい」と思ったときに、自然に参照元サイトへ誘導されるのかもしれません。
新星 Felo AI:侮れない存在感
流入データ
- セッション数:9(0.3%)
- エンゲージメント率:44.4%
- 平均セッション時間:23.7秒
Felo AIは2024年にリリースされたばかりの新しいAI検索エンジンです。セッション数は少ないものの、エンゲージメント率44.4%という数字は注目に値します。
Felo AIは多言語対応に特化しており、「日本語で検索して世界中の情報にアクセス」できることが特徴です。このような特殊性が、ユーザーの関心度の高さにつながっているのかもしれません。
新しいサービスからの流入があるということは、AI検索市場がまだまだ成長段階にあることを示しています。今後、さらに多くのAI検索サービスが登場し、流入源が多様化していく可能性が高いです。
その他のAI検索サービス
Gemini(Google)
- セッション数:11(0.4%)
- エンゲージメント率:27.3%
Claude(Anthropic)
- セッション数:2(0.1%)
- エンゲージメント率:50.0%
Copilot(Microsoft)
- セッション数:1(0.03%)
- エンゲージメント率:100%
なぜAI検索からのユーザーは「質が高い」のか?
AI検索からの流入が注目される理由は、単に「新しいから」ではありません。
ユーザーの質が従来の検索と明らかに異なるからです。
「答えを求めて来る」vs「なんとなく検索」
従来のGoogle検索では、ユーザーは「とりあえず検索してみる」ことが多くありました。検索結果の1ページ目をざっと見て、気になったサイトをいくつかクリックして比較検討する、という行動パターンです。
AI検索のユーザーは違います。AIとの対話を通じて、すでにある程度の情報を得た上で「もっと詳しく知りたい」「具体的な事例を見たい」という明確な目的を持ってサイトを訪れます。
この違いが、ChatGPTのエンゲージメント率62.5%という驚異的な数字につながっているのです。
AI最適化の重要性
従来のSEOは「Googleのアルゴリズムに最適化」することでした。
しかし、AI検索時代では「AIが理解しやすい情報構造」が重要になります。
- 構造化された情報:見出しや箇条書きを適切に使用
- 具体的な数値やデータ:AIが引用しやすい明確な情報
- 詳細で価値ある内容:表面的な情報ではなく、深い洞察
私たちのサイトでも、このような要素を意識してコンテンツを作成していることが、AI検索からの流入につながっていると考えています。
エンゲージメント率の高さが示すユーザーの本気度
AI検索ユーザーのエンゲージメント率の高さは、単なる偶然ではないと考えています。
これは、AI検索の利用シーンが「真剣な情報収集」であることを示しています。
- 仕事で必要な専門知識を調べている
- 重要な意思決定のための情報収集をしている
- 学習や研究のために深い情報を求めている
こうした「本気のユーザー」が多いからこそ、AI検索からの流入は少数でも価値が高いのです。
あなたのサイトでも確認できる!AI流入のチェック方法
「うちのサイトにはAI検索からの流入なんてない」と思っているあなた。実は、気づいていないだけかもしれません。GA4で簡単に確認できるので、一緒にチェックしてみましょう。
GA4での参照元確認の具体的手順

- GA4にログイン
- 「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を選択
- 「セッションの参照元 / メディア」でデータを表示
- 検索ボックスで以下のキーワードを検索
- chatgpt
- perplexity
- gemini
- claude
- felo
- copilot
見落としがちなAI検索サービス
私たちの調査では、以下のようなAI関連の参照元も発見されました。
- felo.ai – 多言語AI検索エンジン
- cn.bing.com – 中国版Bing(AI搭載)
- search.jiqoo.jp – 日本のAI検索サービス
これらは知名度が低いため、見逃しがちです。
定期的にチェックして、新しいAI検索サービスからの流入がないか確認することをおすすめします。
「え、うちにも来てる!」体験のために
多くのサイト運営者は、AI検索からの流入があることに気づいていません。
しかし、実際に調べてみると意外とあります。
- 専門性の高いコンテンツを扱うサイト
- 最新情報を発信しているサイト
- 詳細なデータや分析を提供しているサイト
これらの特徴があるサイトでは、AI検索からの流入が発生している可能性が高いです。
2025年、Web担当者やマーケターが今すぐ始めるべき3つのAI対策
AI検索からの流入を最大化するために、今すぐ始められる対策をご紹介します。
対策1:ChatGPT最適化 – 高エンゲージメントを活かす
ChatGPTからの流入は質が高いことがわかりました。この特徴を活かすための対策です。
具体的な施策
- 詳細で価値ある情報提供:表面的な情報ではなく、深い洞察や独自の分析を含める
- データとエビデンスの充実:具体的な数値や調査結果を豊富に盛り込む
- 問題解決型のコンテンツ:ユーザーの疑問に直接答える構成にする
実装例: 「SEO対策とは」という一般的な記事ではなく、「2025年のSEO対策で実際に効果があった5つの手法(実データ付き)」のような具体性の高いタイトルにする。
対策2:Perplexity対策 – 離脱率改善
Perplexityからの流入は多いものの、エンゲージメント率が低いという課題があります。
具体的な施策
- 冒頭での価値提示:記事の最初で「この記事で得られる価値」を明確に提示
- 視覚的な分かりやすさ:グラフ、表、画像を効果的に使用
- 流し読みしやすいな構成:見出し、箇条書き、太字を適切に使用
実装例: 記事の冒頭に「この記事を読むと、○○が分かり、○○ができるようになります」という明確な価値を提示する。
対策3:新興AI検索への準備
Felo AIのような新しいAI検索サービスは、今後も続々と登場するでしょう。
具体的な施策
- 多言語対応の強化:特にアジア系のAI検索サービスを意識
- 構造化データの実装:AIが情報を理解しやすい形式での情報提供
- 新サービスの動向調査:定期的に新しいAI検索サービスをチェック
実装例: JSON-LD形式での構造化データを実装し、AIが記事の内容を正確に理解できるようにする。
AI検索時代の到来は「いつか」ではなく「今」
今回の調査で明らかになったのは、AI検索時代の到来が「いつか来る未来」ではなく、「すでに始まっている現在」だということです。
4%という数字は、決して小さくありません。これは、新しい技術が市場に浸透する初期段階で見られる典型的な数字です。思い出してください。スマートフォンも、SNSも、最初はごく一部の人が使っているだけでした。しかし、その「ごく一部」が臨界点を超えたとき、爆発的な普及が始まります。AI検索も同じ道をたどるでしょう。
早期対応することの競争優位性
今、AI検索対策を始めることで得られる競争優位性は大きいです。なぜなら、多くの企業がまだこの変化に気づいていないからです。
私たちの経験では、AI検索最適化は従来のSEOよりも競合が少なく、効果が出やすい傾向があります。特に、ChatGPTからの流入のように「質の高いユーザー」を獲得できる可能性が高いのです。
あなたも今すぐ始めませんか?
最後に、この記事を読んでいるあなたにお願いがあります。まずは、ご自身のサイトのGA4をチェックしてみてください。きっと、思いがけないAI検索からの流入を発見できるはずです。
そして、その小さな流入を大切に育ててください。今日の1セッションが、明日の100セッションになるかもしれません。AI検索時代の波に乗り遅れないよう、今すぐ行動を始めましょう!
変化の最前線に立つ者だけが、次の時代の勝者になれると確信しています!